SAREPUTA BIBLE MESSAGE

2021 クリスマスメッセージ「神さまの贈り物=いのち」
<サレプタ聖書メッセージシリーズ>

 2021 クリスマスメッセージ
 「神さまの贈り物=いのち」
   ヨハネによる福音書 1章:26~38節

● in 2021/12/19 SUN.
● at
キリスト教 東京鵜の木教会
● Messaged by
清野隆二

☆ クリスマスメッセージ ☆

<第二次大戦中のアウシュビッツでの出来事>

終戦も近くなり、食物も少なくなり、
収容所の中の囚人たちへの配給も毎日とはいきませんでした。
同じ部屋に、父と息子が入れられており、
二人は皆がうらやむほど愛し合って生きていた。
囚人たちの最大の関心は、食事を得ることでした。
配給の時、多い少ないで争い合いました。
次は、あてのない次の食事が来るまで、
どのように持ち続けるかでした。
それほどわずかの食事でした。
ある時、父親が隠した食べ物が何者かに盗まれました。
やがて犯人が自分の息子だとわかったとき、
それまで元気だった父親は、三日後に点呼に
出て行けなくなりガス室へ送られました。
(「工リ・ビゼール」より)

人の「命」とは、心臓の鼓動や脳波の波形が
あることではありません。
命は、個人の中に存在するものではなく、
誰かとの、「継がりと交わり=愛」の中にあります。
父親の命は、息子との間にある「愛」でした。
父親は、なぜ命を失ったのでしよう。
それは、信頼していた息子と断絶し孤独になったからでした。

人の死は、「断絶と孤独」のことです。
あなたは命を持っていますか。
それはどんな命ですか。家族や友人や知人ですか。
しかし、自己中心な人同士の継がりと交わりは、
本当の命とはなりません。

クリスマスは、神があなたと継がり交わるために、
イ工ス様を人類に送ってくださった記念の日です。
人は死ぬために生まれたのでなく、
神の中で永遠に生きるために生まれたのです。